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成分:百合 ゲーム

2018年マイベスト百合作品10選

今年一年で約150冊もの百合マンガを読みました。まさしく百合で構成された一年でしょう。 そのうちでも特筆すべきタイトルを10本絞り感想を書いていきたいと思います。

やがて君になる

今年アニメ化もされた百合界の巨人。 年内に発売されたのは5巻、6巻。6巻でようやく演劇も終わり大団円へと向かうと思いきやそんなことはありませんでした。 私が最も素晴らしいと思うシーンは原作2巻10話(アニメ6話)の告白シーンですね(あれは告白です。間違いありません)。 この後他の作品の感想にも同じような言及をすると思いますが、私は言葉は強力な武器だと考えています。相手を救うこともできれば傷つけることもできる。ただし持ち手があるとは限りません。 この時侑が宣言した「好きにならない」という言葉を6巻のラストで手放しました。侑の心境を考えると「そうだよね、仕方ないよね、燈子が悪いわ(極論)」って感じですけど。 ストーリー進行度的にはFFXでいうところのユウナレスカ撃破あたりでしょうか。これからのグランドフィナーレまでどんな物語を描くのか期待で胸がいっぱいです。侑の心が救われればなんでもいいです(侑好き)。 アニメもなんというか…二期か劇場版やるよね?と勝手に思っているのでお待ちしています。 以上

【私の百合はお仕事です!】

これは確か何年かの百合漫画ランキングを見て買った気がします。評価の高さと表紙買いだったはず。 1,2巻が陽芽・美月がメイン、3,4巻が果乃子・純加がメインのお話。 一番好きなキャラは陽芽ちゃんです。可愛いから。…だけではなくその言動全て良し。 自分のかわいさを武器にして生き抜いてきたため勉学がちょっと(?)残念なの可愛くないですか。 裏表顔を使い分けてさぞ性格悪いのかな?って思いきや大切な友達のためならば嫌な役回りを演じることをいとわない姿勢可愛くないですか。 若干太眉なのも可愛くないですか(けいおんのムギちゃんも可愛いよね)。 お姉様(でも実際は同学年!)である美月ちゃんは陽芽LOVE。しかしツンデレなので全く伝わらない。それどころか恋愛NOOBな陽芽ちゃんの可愛いMOVEによってタジタジになってしまう始末。姉妹揃って可愛いかよ。 可愛いしか言ってないけど、一度疎遠になってしまった関係が本音をぶつけ合って仲直りする過程は感動しないわけないんですよね。 未幡先生の可愛いキャラ達を是非沢山の人に読んでもらいたい。短編集「少女2(二乗、事情)」も合わせてどうぞ。 以上

【あの娘にキスと白百合を】

いろんな女の子たちが出てきてキスするオムニバスストーリー(雑) 年内発売は8,9巻が発売され、10巻が最終巻になることが発表された。 特筆すべき登場人物は主役である白峰あやかちゃんと黒沢ゆりねちゃんのCPかなーやっぱw はじめは曖昧な関係だった白黒(白峰黒沢の意)がクラスの人や先輩後輩いろんな人に影響を受けて成長して行く過程が本当に美しい。 9巻で白峰ちゃんの抱えていた問題に一つの決着がつき、黒沢ちゃんとの関係を再考する流れはもうね、「ンー!(バタバタ)(悶絶)」ってなる。 白黒以外にも沢山のCPが出てくるので自分にぴったりのCPを探してみるのも一つの楽しみ方。 オムニバス形式で話の区切りがわかりやすいのでアニメ化しやすいと思いますしましょうしてくださいおねがいします。 以上

citrus

以前1巻だけ読んで放置していたシリーズその1。 読み直した理由は百合ストライクゾーンが広がったと確信したから。この感覚は間違いなかった。 原作は10/31に最終巻となる10巻が発売された。 見た目言動だけギャルだけど心はまっすぐな柚子がツンケンクール黒髪美女義妹な芽衣を落とす話(雑)。 柚子は早いうちから芽衣が好きになっていたので、注目すべきは芽衣サイド。芽衣が段々と柚子への気持ちが大きくなっていき、それでもどうしても答えられないと自分の心と乖離した行動をとる9巻のラストはズブズブに泣きました。 ワンここ好きポイント。桃木野さん。太眉世話焼き。 以上

GIRL FRIENDS

以前1巻だけ読んで放置していたシリーズその2。 絵柄がね…とか言って放置していた自分をぶっ飛ばしたくなるような傑作でした。 クラスの大人しめな女の子・真理子(まり)がちょっと派手目な亜希子(あっこ)と友情を築いていく物語。 まりとあっこの心情の変化が緻密で読んでいるこっちまで感情を揺さぶられます。 ネタバレですが(今更)、あっこは物語開始前からまりに対して興味を持っています。私は正直この設定に弱いです。「おま、最初から、おまえ〜〜」と言語能力が著しく低下するくらいに。 全ての百合好きに読んでほしいシリーズ。 以上

【新米姉妹のふたりごはん】

以前1巻だけ読んで放置していたシリーズその3。 読み進めなかった理由は「飯ばっか食って百合成分うすない?」とかいう愚かな判断でした。 今読み返せば1巻の時点で十分すぎるほど百合は供給されています。初見時にはなにが見えていたのか。節穴だったんだな…。 反省はともかく、内容はタイトルにあるように片親通しの再婚によって姉妹となったサチとあやりがごはんを通じて仲良くなっていくお話。 2人が仲良くご飯食べてるシーンは見てるだけで癒されます。素敵。 5巻であやりに(初の)友達ができて嫉妬するサチちゃんがね。インチキでしょ。 果たして今後超仲の良い姉妹で終わるのかまさかの恋愛に発展するのか、どうなるかはわかりませんがサチあやりが幸せで終わればそれだけでいいです。 以上

【私は君を泣かせたい】

泣き顔を描かせれば右に出るものはいないと私の中で話題の文尾文先生のベストセラー。 猫かぶり系女子・羊(よう)はクラスの不良娘・ハナの泣き顔を見てとても綺麗だと思ったところからスタート。 羊はハナと一緒にいると猫被らず本音を言えるっていうのがいいよね…。大好き。 前述したように泣き顔が良すぎる。そりゃ泣かせたくなるよね(?) 以上

【透明な薄い水色に】

描写力最強、岩見樹代子先生作。 キャラから息づかいが聴こえてきそうなほど生命力に溢れている、そういう絵です。 この本は表題の「透明な薄い水色に」を含む3つの物語が収録されています。 「透明な薄い水色に」のストーリーは団地に住む幼馴染、律・一花・駿の3人の話。え、男がいる?います。でもそれだけの理由で読まないのはマジでもったいない。 一種の芸術作品とすら感じた、凄まじい作品。 現在連載中のルミナスブルーの単行本化が待ち遠しいです。 以上

ささめきこと

半額だったから一括買いしたシリーズ。今年の末くらいになると1巻のあらすじと表紙を見ただけで全巻購入するようになった。その一例。 主人公純加は親友の汐(“かわいい”女の子が好き)が好きだけど汐の好みに合わないだろうと想いを秘めていたけど…な話。 物語序盤は汐の鈍感ぶりに純加が振り回される展開が多いが、話が進むにつれて汐サイドの心境が変化していく。 汐が自室で泣き叫ぶシーンは読んでるこっちまで苦難で頭を抱えました。なんでこの2人は上手くいかないんだ、頼む報われてくれ…!って。女の子が慟哭するシーンなんか滅多に見れませんよ、必読です(ほかに記憶があるとするとAIR神尾観鈴くらいか?)。 他にもちょくちょく泣いたり感情を爆発させるシーンがありますが、そのシーンまでの積み重ねの描写が上手く、人物の感情の遷移は説得力があります。 ネタバレすると大団円。大団円好きなんです。悪役でもない子が悲しい終わり方をするのは見ていても悲しいですからね。 以上

【とどのつまりの有頂天】

ラストはこの作品。有頂天について一言だけで感想を述べよと言われたら次のように即答します。 “顔が良い”と。 作者あらた伊里先生の作風として完璧なキメの一枚から、ギャグシーンのスーパーデフォルメまでキャラの表情がすごく豊かなことが挙げられます。 もうね、良いんですよ。ページめくって大ゴマでめっちゃ良い顔の女の子がいることが。 あとそれぞれのCPが別の誰かとくっつく可能性が0である安心感。 主人公の美古都は1巻最後まで受け身でしたが最後の最後で攻めに転じることを決意(この時の顔も良いんじゃ)。果たして死ぬほど鈍感な猫崎さんに思いは届くのか。届くでしょ。はよ2巻を…。 以上

2018年はステキな物語にたくさん出会えることができました。今回紹介できなかった作品も沢山あるので、時間があれば書いていきたいです。 2019年も連載継続中の作品はもちろん、今後新しく生まれるであろう作品も、誰かの心に響く物語であることを願います。

では良いお年を。